Twitterではすでに書きましたが内海のトリミングシザーの中で、気になるセニングシザーがあり、お試しで取り寄せて1週間使ってみて、とても良かったのでご紹介します。
ちなみにずっと使い続けているセニングシザーは神田文一商店の50目カット率50%のセニングシザーです。神田文一商店は今はもう製造をしていない業者さんですが、切れ味が鋭いのでトリマーも使いやすいんですね。中古でも1万円~1万5000円で買える鋏です。ただし、研磨調整は必須になると思います。
美容師さんが使っているセニングは刃線がゆるやかなものが多いので、どうしても犬の細い毛には合わないのですが神田文一商店の”OKシザー”は人間用なのにザクザク切れるんです。
最近ではトリマーのシザーもカット率の高い、ブレンディングシザーやパワーセニングといったものが出てきましたが、それまではカット率が高くて使いやすいものってあまりありませんでした。
ずっと神田文一商店を使っていましたが、古いシザーなので刃がすごく細くなってしまいまして、、新しく探さなければと思って注目したのがシザーメーカーの内海。
お試しで色々なメーカーのシザーを使っていますが、ペットブランドのセニングで作りがしっかりしているのは、内海とケリー(wanx)だと思います。
で、今回はスキ鋏のバリエーションが沢山ある内海から、「PA30」「OF50W」のスキ鋏を取り寄せてみました!
UTSUMI PA30
[U&U PA30] 30目/すき率35%/3Dハンドル
トリマーが学生時代に使っているスキ鋏は40、42目でカット率40%が基本ですが、このPA30は30目なので櫛の数が一般的なトリマースキ鋏よりも少ないですね。
櫛刃は2つ溝がある2スキと呼ばれるタイプです。棒刃は刃元にもカーブがあり刃全体で切れるタイプ!
内海のホームページでは先端特殊形状と記載されているだけなので、実際に確認しないと分からなかったのですが、櫛刃の溝が人間用と比べて細くなっています。犬の細い毛に合わせた作りにしてあるようです。
とりあえず、使ってみないことには分からなかったので、うちのワンコや仕事で使ってみましたが、今まで使ったセニングでもトップクラスの切れ味!ザクザクとした切れ味です。とにかく切れますw
すき率は35%表記ですが体感では45%ぐらいあると感じられる切れ味です。すごく使いやすい。ザックザック切れて毛が引っかからないので、荒がりや毛玉カットにも便利そうです。
UTSUMIOF50W
[U&U OF50W] 14目両刃/すき率45%/オフセットハンドル
PA30と一緒に取り寄せたのがOF50W。見た感じはブレンダー?スキ鋏?と不思議に思っていましたが、使用感はスキ鋏でした!棒刃はPA30と同じく刃元からしっかり切れるタイプ。櫛刃はたぶん6スキ。PAがザクザクならOF50Wはサクサクした切れ味。面白い感触。
カット率が45%もありますが、ラインがちゃんとボヤけるので使いやすく。両刃のおかげで毛が全然引っかかりません。
櫛と櫛の幅が若干広いので、慣れが必要ですが、慣れると汎用性が高そうなシザーだと思いました。
カット率が45%あるので、ブレンディングシザーとしても使えますし、もっこもこのポメラニアンやシェルティーの毛量調整がすごくやりやすいです。刃全体を使うようにすると6インチという小ささをカバー出来ます。
最終的に購入した鋏は…
正直お金を気にしなくてもいいならPA30、OF50Wの両方とも購入したぐらい、使い心地が良かったです。
で、悩んだ末、OF50Wを購入しました!!
PA30はトリマーが使う40目,42目のスタンダードなスキバサミと同じ使い心地ですが、OF50Wは癖が強いのが気に入りました。
プードルをナチュラル仕上げにする時にも使えるし、アメリカンコッカーやシュナウザーにも使える万能シザー!
PA30は神田文一商店の鋏が本当にダメになってしまったら購入しようと思います。
今回はOF50Wを購入しましたが、トリマー学生にセニングをもっと切れるものに買い替えたいと相談されたらPA30を勧めると思います。OF50Wはちょっと癖があるので、面白い切れ味のスキバサミを探している人は試してみる価値はありです!
それにしても、鋏って高い;;