ヒート中からヒート後にかけては、体の免疫力が下がり細菌感染を起こしやすくなっていますので、汚れた陰部を清潔に保つことも必要です。
犬と人間の生理は仕組みに少し違いがあるので、犬の発情周期のことを簡単に書いておきます。 仕組みを覚えておくと、注意しなければいけない期間やオス犬、メス犬の反応の違いも理解できると思います!
犬のヒート(発情期)はいつまで続く?
犬の生理は正式には「ヒート(発情期)」と呼びます。雌犬の発情期は一般的に年間2回(だいたい6ヶ月~9ヶ月の間隔です)きますが、発情周期は次の4つに分けて考えられています。
発情周期
- 発情前期(7~10日間) 出血がはじまって発情期に移行する間の時期です。約9日あります。人間と違って出血後に排卵がやってきます。オス犬はこの時期から香りで興奮してしまいますが、メス犬はまだ受け入れません。
- 発情期(8~14日間) メス犬がオス犬を受け入れる時期です。発情前期との違いはオス犬にも関心を示すようになります。発情期にはいって2~3日後に排卵が起こり、その後2~3日後に受精能力を獲得します。卵子の受精能力の保有期間を考えると発情期から4日~7日が妊娠する時期になります。
- 発情休止期(2~3か月) 妊娠の兆候が表れる期間です。妊娠ホルモンが分泌され、妊娠していなくても妊娠の同じ兆候をみせる(偽妊娠、想像妊娠)ことがあります。
- 無発情期(3~6か月) ホルモン活動がない心身共に安定した状態と言えます。交尾に興味を示さなくなります。人間と違って犬の発情は年二回のため、約半年間、無発情期が続きます。
出血がはじまって約9日後から発情期に入るので、注意しておく必要はあります。
出血はいつまで続く?
ヒートはワンちゃん毎に差がありますが、平均して2週間~3週間です。
中には1ヶ月続く子もいます。
出血が残っていても排卵があるので、出血中だからといって安易にオス犬に近づけないようにしましょう。 小型犬の場合には無出血の子もいます。
また、出血量が少ない場合は、自分で舐めてしまい飼い主さんが気がつかないでいる場合もありますが、外陰部の腫れやおっぱいの腫れといった所で判断できます。
トリミングサロンに連れていく場合の注意点
最初に書いたようにシャンプーをする事自体には問題がありませんが、未去勢のオス犬はヒート中のメス犬が近くにいるとトリマーが制御できないぐらいの反応を見せます。
特に出血が始まってから7~10日間後は発情期になるので、出血が薄くなってきた頃が最も注意が必要です。
必ずお店側に伝えよう
トリミングサロンにもよりますが、基本的にはヒート中でも体調が良ければ受け入れるところがほとんどだと思います。ただし、トラブルを避けるためにもヒート中という事は予約時に必ず伝えましょう。 お店に預けている時の周りのオス犬の反応が怖いという場合は、発情期のニオイが完全に消えてからの方が安心なので、出血がはじまってから1ヶ月は空けて様子をみてください。
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