ブログで何度かピックアップしているシャンプーの特徴の比較を簡単にまとめました。
犬猫用のシャンプーを選ぶ時にみなさんはどうやって選んでいますか?
ペットシャンプーは雑貨で販売できるので、配合成分を公開せずに売られているものがほとんどです。人の生活の中では人に使わないもの、例えば洗濯用洗剤や食器用洗剤などが雑貨になります。髪に使うシャンプーや洗顔は人に使うので化粧品に。
ただ、ペットシャンプーも実は雑貨ではなく、きちんと化粧品登録して販売することもできます。最近はペットシャンプーでもきちんと化粧品登録されているものも少しですが登場してきました。
雑貨でも販売できるペットシャンプーですが、人の審査基準をクリアしているシャンプーと雑貨シャンプーでは、信頼度が大きく違います。
成分が書かれていないということは、何が入っているか分からないので、良いのか悪いのかも判断できないのです。(化粧品の場合は全成分表記や成分の配合など安全性の基準が設定されています)
つまり、何が入っているか分からないけど販売されているのが犬猫のシャンプー。
今まではそれが当たり前でしたが、たぶん今後は化粧品登録済のものが増えていくと思うので、シャンプーも選びやすくなてくるのかなと思います。
今回ご紹介するシャンプー剤は、3つとも無香料の低刺激シャンプーです。猫さんもお使いいただけます。
トリマーkatoがショッピングモールの人気ランキングや、ペット系メディアのまとめ人気ランキングと違って成分、安全性、使用感から自信をもって厳選しています。
お家のシャンプー剤のオススメで薬用シャンプーをすすめているような記事は全部適当な記事だと思ってます 笑 (薬用は獣医師さんの処方で使ってください)
今回ご紹介するシャンプーは僕も実際にお店でも使っているシャンプーになります。
愛犬・愛猫のシャンプー選びやトリマーさんはぜひ参考にしてみてください!
Mu:care 300ml ¥2800

このブログを見てくれている方はご存知のミューケアシャンプー。
優しい処方で仕上がりの良さを目指した、不思議な仕上がりのシャンプーです。
ふわふわでエアリーな仕上がりがお家でも楽しめます。
今までのペットシャンプーでコンテストに使うような仕上がり系のシャンプーだと、洗浄力が高いものが多かったのですが、優しく洗えて仕上がりもふわふわに軽く仕上がるコンセプトシャンプーです。
お家のシャンプーでもコンディショナーを使わなくても、サロンのような仕上がりになります。
人間のベビーシャンプーやベビーソープに採用される洗浄剤をメイン洗浄成分にしていますが、使用感や仕上がり感にもこだわって作られています。
愛犬、愛猫のシャンプーを購入してもいつも余ってしまってもったいないという方も大丈夫!ヒトの化粧品登録も済ませているので髪にもお使いいただけます。
ペットの皮膚刺激を軽減するために、すすぎ時のキシミ対策を減らしていますが(キシミ対策を増やすと犬猫の皮膚に負担になるため)男性やショートヘアの方はMu:careのみでも気にならないかもしれません。
とにかく頭皮に優しいシャンプーを探しているという方は、ぜひ一度お試しを。
特徴
コンセプト | 優しいだけじゃなくサロンクオリティの仕上がりを目指したシャンプー |
---|---|
仕上がり感 | ふわふわエアリー |
メインの洗浄成分 | ラウロイルアスパラギン酸Na |
泡立ち | ◎ |
ペタペタ汚れ | ○ |
黒ずんだ汚れ | ○ |
【全成分】水、ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルグルコシド、コカミドDEA、グリセリン、コカミドメチルMEA、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ジグリセリン、ラウロイル加水分解シルクNa、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、加水分解シルク、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、グリチルリチン酸2K、ラウロイルシルクアミノ酸Na、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl、カプリル酸グリセリル、エチルヘキシルグリセリン、クエン酸、塩化Na、BG、フェノキシエタノール
Melty 300ml ¥2800

ミューケアの姉妹商品として新しく登場したのがメルティ。
ミューケアをベースにもう少し洗いやすく、体臭対策も考えられた新シャンプーです。。
ミューケアよりも少し洗浄力を増やし、ハチミツなどの保湿成分を多めに配合し、サラサラで気持ちの良いまとまり感のある仕上がりに調整しました。
ミューケアと同じく無香料で優しい処方ですが、ミューケアは無臭に対して、メルティは石鹸の香りがします。植物エキスもたっぷりと配合して、無香料ですが体臭もさっぱりと落とせるようなシャンプーになっています。
ミューケアよりメルティを好んで使われているサロン様もあり、どちらが良いというよりは仕上がりや洗浄力の好みになってくると思います。
ミューケアは汚れ落ちよりは優しさを重視しているので、もう少しペタペタ汚れや体臭が簡単に落とせたらなという方にはメルティが合っていると思います。
チワワちゃんやダックスちゃんのような毛質の子の場合はミューケアよりもメルティの方がサラサラした気持ちの良い仕上がりになります。
特徴
コンセプト | 無香料で優しく汚れと体臭をサッと洗えるシャンプー |
---|---|
仕上がり感 | さらさらクリーミー |
メインの洗浄成分 | ラウロイルアスパラギン酸Na |
泡立ち | ◎ |
ペタペタ汚れ | ◎ |
黒ずんだ汚れ | ◎ |
【全成分】 水、ラウロイルアスパラギン酸Na 、ラウレス-4カルボン酸Na 、ラウラミドプロピルベタイン 、ラウリルグルコシド 、コカミドDEA 、グリセリン 、コカミドメチルMEA 、ジグリセリン 、ラウロイル加水分解シルクNa 、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCl 、加水分解シルク 、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク 、 (ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク 、ハチミツ、グリチルリチン酸2K 、カキタンニン 、 ローマカミツレ花エキス 、ローズマリー葉エキス 、セージ葉エキス 、ラベンダー花エキス 、BG、塩化Na 、グリシン、クエン酸Na 、硫酸亜鉛 、クエン酸 、カプリル酸グリセリル 、エチルヘキシルグリセリン 、フェノキシエタノール
BOKUMO. 200ml ¥3630

ボクモシャンプー。
メインに使っている洗浄成分がとても優しく、シャンプー後に痒がったりなど皮膚トラブルがおこりにくい処方になっています。
敏感肌な子でどんなシャンプーを使ってもシャンプー後に痒がるという場合におすすめ!
特にアレルギー体質で、皮膚がすぐ痒くなってしまい使えるシャンプー剤がみつからないという方は一度ボクモをお試しください。
原液使用ならペタペタ汚れも落とせるパワーももっているので、希釈によっていろいろと使い分けられます。
こちらも化粧品登録されていて、人の髪や体に使うことが出来ます。そのままだとすすぎ時に軋みを感じると思いますので、お持ちのシャンプー剤と混ぜて使うと普段のシャンプーに優しさがプラスされるのでおすすめです。
特徴
コンセプト | 皮膚への優しさを追求したシャンプー |
---|---|
仕上がり感 | サラサラで少し艶が出る |
メインの洗浄成分 | ラウリン酸ポリグリセリル-10 |
泡立ち | △ |
ペタペタ汚れ | ◎(原液使用時) |
黒ずんだ汚れ | △ |
【全成分】水、ラウリン酸ポリグリセリル-10、コカミドDEA、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルグルコシド、ペンチレングリコール、グリセリンPCAオレイン酸グリセリル、ハチミツ、セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパク、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-2、カミツレエキス、セイヨウノコギリソウエキス、カンゾウ根エキス、加水分解シルク、ビールエキス、クエン酸、BG

ANIMARYU 200ml ¥3300
無添加・無着色・無香料・無公害をコンセプトに多数の臨床を基本として、敏感なペットはもちろん手荒れや皮膚の弱い飼い主、トリマーの方にも配慮して開発されたシャンプーです。
シンプル処方で優しく洗えるシャンプー。こちらは化粧品登録されていませんが、全成分をきちんと表記されている犬猫用シャンプーです。
泡立ちがよく黒い汚れも落とせるので使いやすいですね。大型犬でもアニマー湯なら泡立ち良好でコスパよく洗えます。
特徴
コンセプト | シンプル処方の優しいシャンプー。 |
---|---|
仕上がり感 | サラサラな仕上り |
メインの洗浄成分 | ラウロイルメチルアラニンNa |
泡立ち | ◎ |
ペタペタ汚れ | △ |
黒ずんだ汚れ | ◎ |
【全成分】水、ラウロイルメチルアラニンナトリム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、ラウラミドプロピルベタイン、コミカドDEA、1.3プチレングリコール、グリチルチリン酸2K、ムクロジエキス、クエン酸、フェノキシエタノール

シャンプーの選び方
3つのシャンプーはそれぞれ特徴がありますが、
- 「優しくふわふわな仕上がり」はミューケアシャンプー。
- 「アレルギー体質のコにおすすめしたい」のがボクモシャンプー。
- 「泡立ちが良くシンプル設計」がアニマー湯シャンプー。
3つともコンディショナーは不要ですが、アニマー湯からケアコンディショナーが発売されているので、このケアコンディショナーとの組み合わせがおすすめです!
ケアコンディショナーは化粧品登録済で、やさしく皮膚と被毛のケアをすることができます。仕上がりはサラサラに。ぺったりしないのでサッとすすげる使い心地も◎。
愛犬をシャンプーする時の流れ
チワワ、ダックス、ヨーキー、フレブルなど、ご自宅でシャンプーをされている方も多いと思います。 最後にご自宅で愛犬をシャンプーされる場合の流れをまとめておきます。
シャンプー前にブラッシングをする
地味ですがとても大切な事です。 例えばトイプードルの場合は、ブラッシングをせずにもつれが残ったままシャンプーをしてしまうと、それが乾いてより硬い毛玉になってしまう事があります。
抜け毛の多い犬種の場合は、シャンプー前にブラッシングで抜け毛を処理してあげる事で、シャンプー中に広がる汚れや抜け毛を軽減する事が出来ます。
桶とボディ用泡立てネットの準備
小型犬〜中型犬の場合は、ワンコさんが入るバスタブ用の桶を用意して、その中でシャンプー剤を泡立てながら洗う形がおすすめです。
イソラでは、スタックストーのシリコンバケツを使っています。 5kg以下ならMサイズ、10kgでもLサイズでいけます。

これはMサイズのバスケット。 桶はなければなくても良いと思いますが、ネットやポンプなど何かしらシャンプー剤を泡立てる方法は用意しておく方が良いです!

シャンプー剤の準備
ペット用シャンプーには美容シャンプーか薬用シャンプーの大きく2種類があります。 獣医師からの薬用シャンプーを処方されている場合は薬用シャンプーで、皮膚病治療中でないのなら普通の美容シャンプーを使いましょう。
薬用シャンプーを常用するのはデメリットが大きいのでやめて下さい。
ネットで調べるとペット用シャンプーのランキング記事が沢山ありますが、薬用シャンプーを自宅で普段使いのシャンプーとしてお勧めしている記事は完全に嘘です。多分シャンプーの知識がない方が無責任に書いているのだと思います。
お湯の温度は37度以下、皮膚が弱いなら35度以下。
人の赤ちゃんよりも繊細なワンコさんの皮膚にとってはお湯の温度も重要です。
セラミドは肌の潤いをキープする角質間保湿で最も重要な成分ですが、高い温度で洗う事で肌から流出してしまいます。これを続けてしまうと、角質間保湿が弱まり、皮膚のバリア機能が低下する可能性があります。
基本は37度以下で後はワンコさんの様子を見ながら調整してみてください。
すすぎは念入り
すすぎはやり過ぎな程、念入りに流してあげて下さい。
特にコンディショナーや薬用シャンプーを使った場合は、皮膚に成分が残りやすいのでしっかり洗い流してください。
最後にセラミドで保湿
すすいで軽くタオルドライした後にセラミド系のスプレーで保湿をして完了です。
保湿は薬用シャンプーを使った場合は必須。通常のシャンプーでも念の為保湿をしてあげた方が皮膚の状態の健康を保てます。
保湿剤としてBOKUMO.とパラソルスキンケアのセラミドスプレーのどちらかがおすすめです!
乾燥肌やフケや炎症など皮膚トラブルのあるワンコさんにはシャンプー後だけではなく、日頃からシュシュっと皮膚につけてあげると良いです。

薬用シャンプーの基本的な使い方について
薬用シャンプーは
- 抗菌性
- 抗脂漏性
- 保湿性
- 止痒性
と大きく分けられますが、症状に合わせて使い分けるため、必ず獣医さんから処方された薬用シャンプーを使うようにして下さい。
体の菌を殺菌してリセットする事が主な目的です。症状の原因菌だけでなく同時に必要な菌もリセットされますが^^;
症状に合っていない薬用シャンプーを使っても皮膚・被毛を痛めるだけでデメリットしかありません。
薬用シャンプーを使うときの手順としては、
- 美容シャンプーで予洗い(脂が多くベトベトならクレンジングオイルを使用)
- 薬用シャンプーを患部に塗って10分前後おく
- セラミド系の保湿剤で保湿
となります。
薬用シャンプーはあくまで殺菌が目的なので、最初に体の汚れや皮脂を落としておく必要があります。
そして、薬用シャンプーは患部に使います。例えば、人間のニキビ薬も患部に使うだけで顔全体には塗らないですよね?
最後に保湿が必須というのは、薬用シャンプーは皮膚の菌を殺してくれますが、刺激が非常に強く皮膚・被毛もダメージを受けます。なので、必ず保湿ケアをしてあげて下さい。
この辺りの事は獣医さんからも説明があると思いますが、薬用シャンプーを使う時はこのような考え方で使うことになります。