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【犬の行動分析学】ご褒美を使ったしつけトレーニング

トイプードル
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昔は犬のしつけ・トレーニングといえばリーダー説が中心でしたが、現在は自発的な行動を学習する”行動分析学”を用いた方法のトレーニングが主流になってきています。
褒めて(ご褒美をあげて)楽しくトレーニングしていくという事ですね!

行動分析学トレーニングの基本的な考え方

犬猫の行動の4つの法則

  1. 行動の直後に嬉しいことが現れると繰り返すようになる
  2. 行動の直後に嫌なことがなくなると繰り返すようになる
  3. 行動の直後に嫌なことがあらわれるとしなくなる
  4. 行動の直後に嬉しいことがなくなるとしなくなる

家庭で守る7つのルール

  1. よい行動にはご褒美(ほめる、オヤツ)
  2. して欲しくないことは、反応しない、ほめない、しからない
  3. おしおきしない(叱る、罰など)
  4. 経験させない、繰り返させない(咬む、吠えるなど)
  5. 仕事を作る、運動する
  6. 練習しておく、慣らしておく(保定、ブラッシング、爪切りなど)
  7. ルールを家族みんなで守る

これらの考え方をワンちゃんや猫さんとの生活の中に取り入れていきます。 「よい行動をしたらすぐにその子が喜ぶご褒美をあげること」「叱らないこと」「運動をすること」「ルールを守ること」が特に大切です。 また、吠えれば吠えるほどワンちゃんは吠えるのが上手になってさらに吠えるようになり、咬む事を繰り返すとどんどん咬むようになります。

「経験させない、繰り返させない」という事も大事ですね。 動物病院やペットサロンでは行動分析学を用いたハズバンダリートレーニングの考え方を取り入れているお店も多いです。

ハズバンダリートレーニング

健康管理を含めた飼育管理に必要な動作を教えることをハズバンダリートレーニングといいますが、動物病院やペットサロンではこれを取り入れて「保定、注射、爪切り」など犬猫が苦手な事を受け入れてもらえるようにしていきます。

ドルフィントレーナーの場合、イルカに「採血しますよー」という合図(ハンドサイン)を出します。 イルカの準備ができていれば、仰向けになり自発的に尾びれを持ってくれるのですが、自発的に行動してもらえるようにするのがハズバンダリートレーニングです。

苦手なことを平気にしていくためには、オヤツのご褒美と不快感や不安になる刺激を同時に現れるようにして、少しずつ平気にしていくのですが、たとえば爪切りの場合。

  1. 前足を握って→ご褒美
  2. 爪切りをもって→ご褒美
  3. 爪切りを前足にあてて→ご褒美
  4. 爪を爪切りで軽く挟んで→ご褒美
  5. 一本だけ切ってみて→ご褒美

こんな感じで、嫌いな事や苦手な事に慣らすには、刺激をできるだけ小さく分解しながらトレーニングしていきます

自宅で爪切りに慣らしていくトレーニングなら最初は1日1本だけ切って、2本目は次の日という感じでゆっくり慣らしていくのが良いです!嫌がる程にやってしまうと意味がなくなります。

病院やお店では作業時間の問題もあるので、ここまで細かく分けて慣らしていくのは難しいので、1本切ってご褒美という形で慣らしていく事が多いと思います。 そのコがご褒美オヤツに興味を持ってくれるかどうか?というのはお店側としては重要な部分です。

トリマー的には緊張して怯えているワンちゃんの場合は、オヤツどころではないので、手から食べてくれるだけでホッとします。 その子が喜ぶ事ならオヤツでなくてもOKです。 こういった犬猫の行動心理を知っておくだけでも、間違ったしつけをしてしまう事は減ると思います。

猫のしつけ本ですが、この本は行動分析学を取り入れ写真も豊富で分かりやすく書かれているのでオススメです。お手、歯磨き、爪切りなどそのまま犬にも使えます。

昔からのリーダ論について

昔は家庭犬のしつけというと「飼い犬からリーダーと認めさせなければならない」「上下関係が大切」という事を言われてきました。 「犬は群れを作る動物で、そこにはリーダーがいるから、人間がリーダーになるべきだ」という理論です。 ですが、現在は犬は組織的にリーダーが存在する群れは作らないという事が分かってきています。

野良犬の場合は一緒に行動する傾向もありますが、相性の良い犬同士で行動しているだけで関係性は緩く、犬の社会は強いリーダー犬が支配する階級社会という概念は間違っていたというわけです。

昔のしつけ本に書かれていた「マズルを押さえつけたり、ひっくり返したり、ご飯は先に食べる、….」のような誰がリーダーなのか分からせる!という行動をしたところで、犬がその人をリーダーと認めるという結果には繋がりませんよね。

もちろん、体罰や叱ったりといった行動を続けていれば、その人の前では問題行動をしなくなると思います。 「行動の直後に嫌なことがあらわれるとしなくなる」という心理があるからです。 怖いからその人の顔色を伺ってワンちゃんは従います。リーダーとかそういう心理ではありません。 罰でしつける場合のリスクとして考えられる事は、

  • その行動をやめても他の行動をおこすかもしれない
  • 犬がダメな事を理解していない可能性がある
  • その場では一時的にやめても、他の場所では同じ行動をするかもしれない
  • 何度も叱っていると慣れてくる
  • 人の顔色を伺う神経質な子になる
  • 興奮して攻撃的な子になる

「ダメ!」「いけない!!」と言った時にワンちゃんがその問題行動をやめなかったら、その言葉は行動を強くしている事もあります。『吠える→ダメ!→もっと吠える』という感じで、叱っているつもりがより悪化させているかもしれません。

罰を使ったしつけは副作用が起こる可能性があるので、難しいんですよね。褒める方がワンちゃんも理解しやすく簡単で失敗が少ないです。 我が家の2ワンもほぼ褒めるだけでしつけてきています。

かなり穏やかに育った8歳の2ワンですが、人見知りでございます。飼い主が人見知りなのでそこは飼い主の問題ですね^^;; お店でも時々ウロウロしています 笑

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